森の不思議な力

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2017.06.01森の不思議な力

森の不思議な力:「26」 : 平成29年6月

十分な日光、適度な雨、変化のある温度など植物の生育に適した自然条件に恵まれた日本は、植物の生育には最適の場所ではないでしょうか。でも植物の世界は水、養分、光、生活空間などの奪い合いの中で成り立っています。 すなわち競争に強い植物は条件の良い場所を占領し、弱いものは条件の悪い場所に追いやられます。道端や庭、田畑で雑草といわれている植物はどちらかというと負け組の植物と見られがちですね。でも抜いても抜いても次から次に生え、 踏まれても、嫌われてもしぶとく生きてきた植物です。どうしてなくならないのでしょうか。雑草とはいえ素晴らしい生命力を備えているのです。どこででも生活できる勝ち組ではないでしょうか。

雑草の一生

多くの野草は一年草です。春芽生えてその年に開花結実散布し冬になる前に枯れます。でもナズナ、ハコベ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリなどのように秋に発芽してロゼットで冬越しし翌年開花結実して一生を終えるものもありそれらを越年草といいます。 また、メマツヨウグサやオオアレチノギクのように秋あるいは春に芽生えその夏は花を咲かせず栄養を貯めその翌年に開花結実し一生を終えるものもあり二年草と呼ばれています。
 またセイタカアワダチソウなどは種子でも繁殖しますが、地下茎の根や茎などに栄養を貯め株分け(クローン繁殖)で増えているものを多年草といいます。

雑草の底力

名前も覚えられず虐げられている草花が雑草と呼ばれ身近に沢山あります。そして環境の悪い場所でしぶとく生き残っている草花たちです。目立てば抜かれるので目立たないように。でも抜かれても踏まれても嫌がられてもしぶとく生きてきた。 そんな草花たちはどんな工夫をし、どんな特徴を持っているのでしょうか。

 雑草は人間と生活する場所を同じくするもっとも身近な植物。我々が生活している場所の環境が変化し、しぶとく生き残ってきた雑草さえ生きられないような環境になったら 人間が生活を続けることができるだろうか。