森の不思議な力

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2021.03.01森の不思議な力

森の不思議な力:「70」 : 令和3年3月

 最近SDGsという言葉がやたらと目につきませんか。Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発目標」と訳されています。2015年国連本部で採択された“より良い未来のための17のゴール(目標)と169のターゲット”のことです。
 誰一人取り残さない」をスローガンに、世界中の誰もが力を合わせて、地球上の自然の恵みを大切にし、人権が尊重され、すべての人が豊かさを感じられる平和な世界を作ろう、というビジョンを掲げています。そしてほとんどの項目が関係しあい、環境問題とつながっています。


17のゴールとは

 以上のようにSDGsは大きな目標を掲げ目指しています。


 バリアフリーで人工物だらけの都会とは異なり、森林は障害物だらけで、人工物もスマホもなく森の中で過ごすときは、自然の物を利用しながら仲間と遊びを創造し、 自然の不思議と出会い、自分自身で考え行動できるようになるなど、五感を使って実体験のできる自然の中は、子供たちにとって理想の遊びの場所であると同時に、教室であり、学びの場所であり、自然は子供たちの先生なのです。 子供たちだけでなく自然から遠ざかってしまった若者から老人まであらゆる年齢の人々にとって、あまりにも早く移り変わっていく世の中のストレスから解放され創造的思考のできる場所が自然のある森林ではないでしょうか。 森林は多様性に富んでおり人が設計した人工物の影響を受けることなく、創造的思考を育む場所として適しているだけでなく、あらゆる世代の人々にとって生涯にわたる遊びの場所であり学びの場所なのです。

 国土の三分の二を占める我が国の森林は水を育み、森林を構成している樹木は大気中の炭酸ガスを吸収し気候変動を緩和し、山地災害を防止し、森林や森林土壌は炭素を大量にため込み、 さらには森林資源を利用する建築物や家具など長期間使用する木材製品は炭素を長期間固定しています。すなわち森林を構成している樹木は、環境負荷を減らし再生可能な環境資源として見直されています。

 森林資源やその環境が持っている様々な自然の恵み(生態系サービス)を発揮させ最大限に利用する仕組みを開発することにより、直面する地球環境問題を解決し持続可能な社会を作り、社会的課題を解決することができるのではないでしょうか。

 私たちが行っている森林保全活動や近隣の人々とのかかわりは微々たるものですが、自然の好きな人々が集まり、その活動によって森林がよみがえり、豊かな自然や環境が守られ、地域住民が健康、勉強、文化面などに利用し、 さらには森林が活性化し森林が持つ機能が十分に発揮され、生活環境が改善され人々の生活が豊かになることは、SDGsが目指す生態系サービスの保全・回復・復元などにかかわっておりSDGs活動に貢献しているのではないでしょうか。

 常に森の中で活動している我々の森林保全活動は勿論のことですが、日常の生活も大きく関わっていると思います。すなわち、温暖化をもたらすCO2の排出削減、食料の食べ残しをなくす、大量生産大量消費をやめる、耕作放棄地をなくす、 ゴミの分別処理・再利用など自分たちの日々の暮らしや経済活動もSDGsに大きく貢献しています。

 求められている森林生態系サービスの一例です。
*水源涵養機能  *炭素の貯蔵庫  *地球の冷房装置  *生物多様な場所
*保健休養機能  *文化教育の場  *森林資源供給地  *土砂流出崩壊防止機能
*その他生活環境保全機能

 これからもみんなで楽しく新治市民の森で愛護会活動を続けることは、自分たちや地域住民のためだけでなく広くSDGsの活動にも貢献することになります。新治市民の森をよみがえらせ、自然の恵みを利用しながら、楽しく活動しましょう。